2015年8月25日火曜日

第5回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第5回が開催されました。

今回のテーマは、「虐待予防~地域で子供を育てよう~」です。講師は当院の小児救急看護認定看護師の松本さんが務めました。

ここ数年子ども虐待のニュースを耳にすることが多くなってきています。虐待のニュースを聞くたびにとても悲しい気持ちになりますが、講座の中でも、児童虐待の件数が年々増加していっている現状の説明がありました。しかも、その数字は、氷山の一角であるとのことです。

また、虐待には身体的虐待、心理的虐待、性的虐待などがあるとのことや、虐待者別の相談件数の内訳、虐待を受けた子供の年齢構成についてなどの説明がありました。

そして、虐待に至る前の予防が重要であるとして、児童の孤立化や育児不安を防止するため、子育て支援事業の普及、虐待防止意識の啓発、相談しやすい体制の整備などの推進の必要性を訴えかけ、虐待が深刻化する前の早期発見・早期対応にご協力くださいと、平成27年7月1日から導入された児童相談所全国共通ダイヤル「189」(いちはやく)が紹介されました。

最後に、「地域で子どもを守る」ことが大切であるとして、講演を締めていました。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、9月8日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。








2015年8月21日金曜日

当院公式Facebookページをご覧ください

8月6日に当院公式Facebookページを開設しました。

当ブログと同様、院内外のさまざまな情報を幅広くお伝えすることにより、ご覧いただく皆様に親しみを持っていただくとともに、当院が理念として掲げる「地域医療に貢献する」の実現に寄与していきたいと考えています。

当院から市民の皆様へのお知らせや、院内外で開催された各種勉強会・講演会・研修会の様子、その他さまざまな取り組みや出来事に関する情報をお伝えします。また、当院の公式WEBサイトと連動し、採用情報や臨床研修情報など、医療関係者様向けの情報も積極的に発信していきます。

当院の多岐にわたる活動を日々お伝えしていきますので、まずは当Facebookページの「いいね!」ボタンをクリックしていただきますようお願いいたします。

アクセスは↓のバナーをクリック!


(市立島田市民病院Facebookページ)

「こころざし育成セミナー~医学部進学を考えている高校生に~」が開催されました。

静岡県と静岡県教育委員会が主催する『こころざし育成セミナー~医学部進学を考えている高校生に~』が、8月20日に当院にて開催されました。

このセミナーは、医学部(医学科)進学を目指している高校生に対して、実際の医療現場・医療従事者に接する機会を設けることにより、医師を目指すことの意義について再認識し、将来、静岡県の医療を支える人材となってもらうことを目的としたものです。

冒頭、静岡県の職員から、静岡県は人口当たりの医師数が全国41位と著しく少なく、、また県内においても、病院や診療所に従事する医師数に地域間で格差がある現状について説明がありました。
参加者した7名(男子4名、女子3名)の高校生たちは、皆さん緊張した面持ちで、地域医療の課題やその重要性などについて真剣に耳を傾けていました。

趣旨説明に続き、当院の服部事業管理者から医師を志す高校生の皆さんを歓迎する旨挨拶があり、地域医療に貢献する当院の理念や基本方針とともに、様々な取り組みについて紹介がありました。

全体記念写真の撮影が終わると、当院の若手医師との懇談会が始まりました。医師からは、学生時代苦労したことや、特に学ばなければいけないことなどについて経験を踏まえた様々なアドバイスがありました。

質疑応答では、女子学生から、出産子育てに対する不安など率直な質問がありました。参加した女性医師が「今は女性医師の割合が増加している。それに伴って出産子育てをサポートする環境も整ってきているので安心して欲しい。」などと丁寧に答えていたのが印象的でした。また、服部事業管理者からも、院内保育所「さくらんぼ園」の存在など女性医師を手厚くサポートする当院の取組みについて紹介がありました。

その後、病棟など院内を見学し、最後に模擬体験(救急蘇生シミュレータ、頚動脈エコー、採血実習などの医療手技の体験)が行われました。初めての体験に最初は緊張して医師、看護師、技師の指導に接していた学生さんでしたが、慣れてくるにしたがって緊張も解け、中には本物の医師顔負けの手つきを見せる学生さんもいました。

総評として、浜松医科大学の山岡教授から、「このセミナーを通して皆さん目が活き活きとしてきた、今日のことを忘れないで欲しい、医療はチームが重要であるので、勉強だけではなく人として成長していって欲しい、また、医学部に入ることが目標ではなく、どんな医師になりたいかを最終目標にして欲しい、そして数年後には、是非市立島田市民病院の臨床研修医になって欲しい」との熱いメッセージが贈られました。

最後に服部事業管理者から修了証書が手渡され、学生さん達が、再び気持ちを引き締めている様子が伺えました。


静岡県の地域医療の将来に希望を繋ぐ高校生たちの夢の実現を、当院はこれからも最大限サポートしていきます。


こころざし育成セミナー開催

静岡県教育委員会職員からの概要説明

静岡県地域医療課職員から静岡県の地域医療についての概要説明

静岡県は人口当たりの医師数が全国41位と著しく少ないとのこと

服部事業管理者から医師を志す高校生の皆さんを歓迎する旨の挨拶

当院の若手医師からの経験に基づくアドバイス

当院の女性医師からの貴重なアドバイス

懇談会の後に全員で記念撮影を行いました。

救急蘇生シミュレータの体験

真剣な顔つきで採血実習を行う学生さん

頚動脈エコーの体験、モニターに集中しています。

当院の総合診療科谷尾主任部長の指導にも熱が入ります!

セミナーの感想を聞く浜松医科大学の山岡教授

浜松医科大学の山岡教授の総評、熱いメッセージが贈られました。

服部事業管理者から全員に修了証書が手渡されました。

2015年8月18日火曜日

第4回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第4回が開催されました。

今回のテーマは、「ストレスと健康について」。講師は当院の臨床心理士の村田さんが務めました。

「ストレスは人生のスパイスと考えなさい」というのが、ストレス学説を唱えたハンス・セリエの言葉です。適度なストレスは人生に変化を持たせ、生きていく活力を生み出してくれるという意味です。

講演ではストレスには、「良いストレス」「悪いストレス」などの種類があるということ、ストレスが身体面、心理面、行動面にどんなふうに現れるのかが紹介されました。
現代社会において、ストレスをなくすことは、不可能です。そのため、「悪いストレス」を溜め込まず、適当な量でうまくコントロールすることが、唯一の対処法とのことです。

ストレスをコントロールする方法として、自分にあったストレス対処法(趣味、寝る、入浴、笑い・・・)を実践することが一番効果的だとのこと。この中から簡単に実践できるストレス対処法として、超簡単リラクゼーション「呼吸法」、「漸進的筋弛緩法」が解説され、会場の皆さんと一緒に実演が行われました。

講演中に流された、クレモンティーヌ(Clementine)のCD「天才バカボン」を聞きながら、皆さんとてもリラックスしながら講義を聞いていました。「これでいいのだ!」

「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、8月25日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。









2015年8月11日火曜日

第3回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第3回が開催されました。

今回のテーマは、「医療用麻薬と痛みについて」。講師は当院のがん性疼痛看護認定看護師の萩尾さんが務めました。

1981年以来、日本人の死亡原因の第1位であり続けている「がん」。
現在では、がん医療の発展により、がんと共存して生活している人が増えてきています。
そして、がんには痛みがつきものです。日本人はその痛みを我慢してしまう傾向があり、医師や看護師に対して痛みがあることをなかなか言い出せない患者さんが多くいらっしゃるようです。しかし痛みは痛みを呼び、不安な気持ちや恐怖を招き、それらは日々の生活を脅かすようになります。

痛みを和らげ取り除くことができれば、がんと向き合う気力が失われることなく日々の生活を送ることができます。その痛みを治療するための薬が「医療用麻薬」と呼ばれるものです。
講演では「麻薬」という言葉に含まれるネガティブな印象をていねいに取り除き、世界保健機構(WHO)が作成したがんの痛みに対する治療方法によって、90%近くの痛みが取れるようになったことなどが紹介されました。

そして、生命を脅かす病気に直面している患者さんとそのご家族ひとりひとりの心と身体のつらさを和らげ、支えていく「緩和ケア」についての説明があり、その過程において医療用麻薬を用いた痛みの治療が行われていることが紹介されました。

非常に中身の濃い講演でしたが、萩尾看護師のていねいな語り口とわかりやすい説明に大きくうなずきながら聞き入る患者さんも多く、会場は静かな熱気に包まれていました。


「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、8月18日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。




平成27年度高校生1日ナース体験を開催しました。

今年は8月7日(金)に志太榛原地区を中心とした11の高校から36名(男子学生2名)の学生を迎えて行いました。

一段と進む高齢化社会の中で医療従事者として看護師の果たす役割・使命はますます重要になっており、高等学校生徒に病院での看護実務を体験してもらうことによって、思いやりなど看護することの理解と関心を深めるとともに看護職への志望を啓発することを目的としています。

午前中は7グループに分かれ院内見学を行いました。手術室・救急外来・分娩室・透析室など普段はなかなか見学できない部署を周り説明を受けることで、高校生も看護師の仕事を幅広く知ることができたと思います。

午後は、3人のグループになって12病棟で看護体験を行いました。入院中の患者さんの協力を得て足浴・洗髪・車椅子散歩などを体験し、さらに高校生も車椅子乗車などの患者体験を行いました。患者さんから「ありがとう」の言葉をいただき、少しですが看護の心に触れることができたのではないでしょうか。

高校生からは、「貴重な体験ができて良かった」「コミュニケーションをとったり、笑顔でいることが大切だとわかった、生活の中で心がけていきたい」「島田看護専門学校に入れるように頑張ります」などの意見を聞くことができました。

ようこそ!高校生1日ナース体験へ

まずは全員で記念写真です。

手術室を見学

透析室で看護師の説明を聞く

救急センターで看護師の説明を聞く

実際に患者搬送後の救急車を恐る恐る見学

42病棟で患者さんと交流

33病棟で新生児を抱っこ。思わず笑みがこぼれます。

足浴体験、「湯加減はいかがですか。」患者さんとのコミュニケーションが、看護の基本