2016年8月30日火曜日

災害医療研修会を実施しています。

当院では、平成26度から院内職員向けに災害医療の知識・技術を身につけるため災害医療研修会を実施し、習得した知識・技術を災害時に実践できるよう準備しています。研修会はDMAT隊員を中心に

・5月9日「災害医療について」
・6月13日「トリアージ(START法)・タグの記載方法について」
・6月27日「トリアージ(PAT法)について」
・7月11日「重症ゾーンについて
・8月8日「医療搬送について」

の講義・実技を行いました。トリアージ実技では模擬患者・指導者として島田消防署の方にもご協力をいただきました。

この他、大災害や大事故等で多数の患者が搬送されてきた場合を想定した大規模災害対応訓練を毎年実施しています。

今後、本部運営訓練などの研修会を実施する予定です。

平成28年5月9日
平成28年6月13日
平成28年6月27日
平成28年7月11日
平成28年8月8日

初期研修医・医学生を対象とした静岡県中部地域の病院見学ツアーが開催されました。

8月29日(月)、初期研修医・医学生を対象とした静岡県中部地域の病院見学ツアーが開催されました。

この病院見学ツアーは、ふじのくに地域医療支援センターが、医学部で学ぶ学生及び初期臨床研修医の方を対象に、静岡県中部地域の医療体制や病院の状況等についてより知ってもらうため、年2回開催されているもので、本年度第1回目となります。

参加者は、希望の4コースから選択し、中部地域の病院を見学します。当院は、コース4の最後の枠でした。

見学に来られた3名の学生さんは、病院紹介、先輩医師との懇談会、病棟見学、シミュレーターを用いた救急蘇生法などを体験しました。

限られた短い時間でしたが、当院の魅力を感じていただけたなら、幸いです。

当院では、医学生・研修医の見学研修を随時受け付けています。興味がありましたら、是非申込みください。

病院見学のご案内







大井町環境美化チームから車椅子を寄贈していただきました。

平成28年8月29日に大井町環境美化チーム(代表 小蔦宏様)から車椅子をご寄贈いただきました。

 大井町環境美化チームは、平成17年頃、町内の有志5人で結成された団体で、毎週火曜日に町内を回るなどして、アルミ缶を回収しています。
今回も、その収益金で車椅子を4台寄贈していただきました。当院への車椅子の寄贈は5回目、合計16台となりました。
 当日は、小蔦代表、会員の中西様が来院され、小蔦会長から目録が服部事業管理者に手渡されました。病院として車いすが足りない中、他にはない貴重な品となりました。
病院を支える大井町環境美化チームの皆様に感謝いたします。ありがとうございました。



2016年8月16日火曜日

第4回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第4回が開催されました。

今回のテーマは、「熊本地震・医療救護班派遣報告」。講師は当院の医療ソーシャルワーカーでDMAT業務調整員の川島が務めました。

2016年(平成28年)4月14日以降に熊本県を震源に発生した熊本地震については、記憶に新しいところです。当院からも医師1名、看護師2名、薬剤師1名、業務調整員1名の計5名が県からの派遣要請を受け4月21日から26日までの期間、熊本県内の救護所等で活動を行いました。

今回の市民ふれあい講座は、これまでの講座とは少し趣向を変えて、救護班の1人として活動した講師の川島さんの活動報告と災害への備えについての講義が行われました。

活動報告では、業務を行った中での課題として、被災地は継続的な支援を求めているが、支援する側は人員が入れ替わり立ち代わりとなってしまうこと、様々な職種が集まるため連携が難しく、情報伝達が錯綜してしまうことなどが挙げられました。

また、災害への備えの講義では、出来るだけ想定外を想定内にすることが大切であると強調し、
・電気・ガス・水道が使えないことを想定する
・行政機関の機能が低下することを想定する
・トイレが使えなくなることを想定する
など、日頃から意識を高めておけば、災害時の避難生活が大きく違うと語りました。

そして、家具を固定すること、ガソリンはある程度余裕をもって給油しておくこと、現金は少し手元に置いておくことなど、今からでも出来る備えをしておくことが、とても大切であると呼びかけました。

川島さんの実体験を元にした説明は説得力があり、多くの方が集中して聴講している様子が印象に残りました。

「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、9月13日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。








2016年8月9日火曜日

第3回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第3回が開催されました。

今回のテーマは、「緩和ケアと医療用麻薬について」。講師は当院の緩和ケア認定看護師の織田主任看護師が務めました。

年間30万人を超える方々がお亡くなりになられている「がん」ですが、平成19年4月に「がん対策基本法」が施行され、治療の初期段階からの緩和ケアの実施が可能になり、がん患者及び家族の苦痛軽減及び療養生活の質の向上が図れるようになりました。

早い時期から緩和ケアを受け、痛みを和らげ取り除くことができれば、生活の質(QOL)が向上し、寿命も長くなるとの研究があるそうです。その痛みを治療するための薬が「医療用麻薬」と呼ばれるものです。

講演ではまず「医療用麻薬」という言葉から連想される負のイメージ「身体に良くない」「がん患者の最後の手段」「だんだん効かなくなる」「中毒になる」「廃人になる」「命が縮む」などは、全て誤解であることが説明されました。

「医療用麻薬」は痛みがある人に対して使う場合には、決して怖い薬ではなく、痛みを伝える化学物質と結合して、痛みを伝えないようにしてくれる有効なものであるとのことです。また痛みは人によって感じ方が違うため、患者さんご本人が我慢することなく、痛みの具合や程度などを医療従事者に正しく伝えることで、より適切な緩和ケアを受けることが可能となるようです。

織田看護師の丁寧な語り口と、わかりやすい説明に熱心に聞き入る患者さんも多く、最後の質疑応答では、講師が思わず「鋭いですねー」と感心するほどの質問も飛び出すなど、熱気あふれる講座となりました。

「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、8月16日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。






2016年8月4日木曜日

榛原医師会会館で「出張災害時救護所運営研修会」を開催しました

7月29日(金)、榛原医師会会館で「出張災害時救護所運営研修会(講師:静岡県災害医療コーディネーターの松岡医師(当院救急科主任部長))」を開催しました。
榛原医師会会館への出張研修会も4回目となりますが、今回も33名と多くの方に参加していただきました。
今回の研修会では「PAT法の復習と赤ゾーンの診療について」をテーマに4グループに分かれ、トリアージゾーン、赤ゾーン、救護所本部と見学を順にまわりました。
各ゾーンと本部は、トランシーバーを使いお互いに患者の搬送などの情報をやり取りしながら、医師には手順や手技を、看護師には介助や診療記録、事務職にはクロノロ(時系列記録)や連絡役を実際に体験してもらいました。
本番さながらの研修でしたが、いかに救護所が忙しくなるか理解していただいたと思います。




2016年8月1日月曜日

平成28年度高校生1日ナース体験を開催しました。

今年は7月29日(金)に志太榛原地区を中心とした11の高校から38名(男子学生1名)の学生を迎えて行いました。

一段と進む高齢社会の中で医療従事者として看護師の果たす役割・使命はますます重要になっており、高等学校生徒に病院での看護実務を体験してもらうことによって、思いやりなど看護することの理解と関心を深めるとともに看護職への志望を啓発することを目的としています。

午前中は5~6人のグループに分かれ、手術室・救急外来・分娩室・透析室などの院内施設を見学し、午後は3~4人のグループで、入院中の患者さんの協力を得て足浴・洗髪・車椅子散歩などの看護体験を行いました。

体験後のアンケートを見ると、8割強の方が自分の意志で今回の1日ナース体験に参加したとのこと。そして、9割を超す方が、将来看護師又は医療関係の仕事に就きたいと回答していました。また、前回の看護体験に続いて参加したという高校生からは、「とても良い経験になりました。看護師さんたちもとても優しくて安心しました。このような看護師さんになりたいです。」といった感想が聞かれました。

市立島田市民病院は、看護師を志望する高校生の真摯な気持ちに、常に本気で応えていきたいと考えています。