2016年9月27日火曜日

地域医療を考える講演会(島田市地域医療を支援する会主催)が開催されました

9月24日(土)島田市横井公会堂(りばりん)を会場に地域医療を考える講演会(島田市地域医療を支援する会主催)が開催されました。

静岡県は、毎年9月を「地域医療を考える月間」としており、県民の皆様が身近な医療について考え、受診行動を見直すきっかけとしていただけるよう、市町及び医療関係者と連携して住民啓発活動を展開しています。

この講演会は、こうした県の呼びかけを受けて、島田市地域医療を支援する会が主体となって企画し開催されたものです。

第一部は、浜松医科大学地域医療学講座特任教授の山岡泰治先生の講演、「超高齢社会と地域医療」~衣・食・住・医 足りて安心する~が行われました。

山岡先生は、徒然草の「衣食住に医療と薬を加えた四つの事が生活するためには、欠かせない」とする一節から解説を始めました。

そして、この地域医療の存続のためには、医療機関、行政機関、地域住民が協力して、これからの医療体制について考えていくことが、とても大切であるとして、島田市地域医療を支援する会の活動を称賛するとともに、是非こうした会のメンバーになって欲しいと呼びかけていました。

第二部は、島田市健康福祉部包括ケア推進課小出美由季課長の講演、「島田市における地域包括ケアシステムの現状と課題」が行われました。

小出課長は、今後の課題である「生産年齢人口の減少」「高齢者のみの世帯の増加」「高齢者医療・介護需要の増加」「社会保障費の増加」を挙げ、2025年問題を乗り切るには、元気な高齢者を増やしていくことが大切として、地域活動である生活支援・介護予防の重要性を呼びかけました。

そして、医療や介護が必要になった時に地域包括センターがサポートを行う、地域ケアシステムの構築を進めていきたいと話しました。

当日は雨天にもかかわらず、100名を超える方が来場され、熱気に溢れた素晴らしい講演会となりました。

神代代表(島田市地域医療を支援する会)
向かって左から 小長井所長(静岡県中部健康福祉センター)服部事業管理者(市立島田市民病院)、横田川部長(島田市健康福祉部)
山岡特任教授(浜松医科大学地域医療学講座)
小出課長(島田市健康福祉部包括ケア推進課)
会場の皆さん

マンモグラフィ検診施設画像認定施設の認定期間が更新されました

日本乳がん検診精度管理中央機構施設画像評価委員会より、『マンモグラフィ検診施設画像認定施設』の認定期間が更新されました。
マンモグラフィ検診施設画像認定施設は、日本乳がん検診精度管理中央機構施設画像評価委員会が書類審査、画像評価、線量評価から施設評価を行い、評価基準に合格した施設となります。
今後も毎日の精度管理、撮影技術の向上により検診精度を高め、より質の高いマンモグラフィ検診に努力してまいります。



診療放射線室のマンモグラフィの紹介ページもご覧ください。


2016年9月21日水曜日

市立島田市民病院とJA大井川が災害時支援協定を締結しました

平成28年9月21日に市立島田市民病院と大井川農業協同組合(以下JA大井川という)との間で大規模災害時に備え、物流が停止しても迅速に食料調達を受けることができるように「災害時における物資の提供に関する協定」を締結しました。

災害拠点病院である当院は、災害時には市内の救護所などから多くの負傷者を受け入れることになります。重症患者は広域搬送により被災していない地域に送られますが、それでも多くの入院患者に対応することになります。

災害により物流機能が停止していても、JA大井川や地元の農家の皆様のご協力により、お米や新鮮な野菜等の食材の確保ができれば、通常の病院食に近い食事が提供できるものと大変心強く思っております。



2016年9月20日火曜日

第6回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第6回が開催されました。


今回のテーマは、「塩分をとりすぎていませんか?」。講師は当院の三浦管理栄養士が務めました。

熱かった夏も過ぎ、日増しに秋めいて、食べ物が美味しく感じるようになってきたこの頃ですが、皆さん塩分の取り過ぎに気を付けていますか?。最近よく「塩分の取り過ぎは良くない」と聞きますが、ついつい濃いめの味付けのものを好んで食べてしまう、という方も多いのではないでしょうか。

講師は、日本人の食塩摂取量は年々下がってはいるものの、もう少し控えめが望ましいと語り、統計データを示しながら説明を始めました。

日本人の食事摂取基準(最新版)の目標量は、
男性 1日8g未満
女性 1日7g未満
(※糖尿病、腎臓病、心疾患、肝疾患などの持病がある方は、1日6g未満)で、1食あたりの食塩量は、2~3g程度が目安となります。まだまだ減塩(1日1~3g程度の減塩)が必要とのこと。

塩分の取り過ぎは、高血圧、動脈硬化、そして、心不全になる危険があります。また、高血圧の症状がない方でも、塩分の取り過ぎは胃癌、骨粗しょう症等になるリスクが高まります。

では、実際にどのようにしたら塩分を控えられるのでしょうか。講師は、控えるべき食習慣のチェックポイントを示しました。
  • 食べる前から醤油・ソース・ドレッシングをかける。
  • 漬物を毎食食べている。
  • みそ汁など汁物を1日2杯以上食べている。
  • 練り製品をよく食べる。
  • 干物や塩鮭をよく食べる。
  • 麺類の回数が多い、汁を飲んでしまう。
  • 外食が多い。
上に示した中で当てはまる項目が多い場合は直した方が良いとのこと。実際のポイントとしては、塩分の多い食事の回数、量に注意する必要があるようです。
 
その他、減塩食のポイントとして、1品だけしっかり味付けして、副菜などを薄味にする方法など、管理栄養士ならではの実践テクニックの解説もあり、会場の皆さんが大きく頷く場面が数多く見られました。最後の質問コーナーでは、日頃疑問に思っていることを熱心に訊ねる方もおられるなど、大盛況のうちに講座は終了しました。

「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、10月11日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。









2016年9月13日火曜日

第5回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第5回が開催されました。

今回のテーマは、「子どもの事故予防」。講師は当院の小児救急看護認定看護師の松本が務めました。

意外と多い子どもの不慮の事故。幼い子ども達を事故から防ぐためにはどんな対策が必要なのでしょうか。それを考えるには、まず子どもの目線に合わせて対策することが必要だと講師は話し始めました。そして、年齢別に起こりやすい事故の種類が違うので、子どもが成長するにつれ、対策を変えていく必要があると続けました。

0歳から4歳に最も多い事故が、窒息で、過半数を占めます。そうです、事故は、家庭でも起きる危険があるのです。講演では、誤飲チェッカーを用いて、家庭に転がっている日用品でどの様なものが誤飲する危険があるのか実演を行いました。タバコ、薬、玩具などなど様々なものが誤飲の危険があると注意を呼びかけました。

そして、5歳から9歳、10歳から14歳と年齢が上がるにつれて、増えてくるのが交通事故です。子どもの行動範囲が広がると事故が起こる範囲も広くなります。しかし、子どもの視野は狭いため、大人が見えている視界と違います。大人並みの視野になるのは、11歳頃だとのこと。講演では、チャイルドビジョン(子どもだけに見える世界・模擬体験メガネ「NPO法人CAPセンター・JAPAN発行」)を用いて、会場の皆さんに子どもの視野を体験していただきました。自分で車を運転している時、見えていると思っても子どもには見えていないことがあるので注意が必要です。

最後に、皆さんのご自宅や自宅周辺を、子どもの目線になって観察してみてください。子どもの事故を防ぐには、予防が大切ですと伝え、講義を締めました。普段、意識していない子どもの目線について、新たな発見が出来た講座となりました。

「市民ふれあい講座」は、原則として毎月2回、第2・第3火曜日に開催します。
次回は、9月20日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。