2016年10月28日金曜日

榛原医師会会館で「出張 災害時救護所運営研修会」が開催されました

10月25日(火)19時~21時、 榛原医師会会館で榛原医師会主催の「出張 災害時救護所運営研修会」が開催されました。
講師は、当院救急科医師の松岡良太(静岡県災害医療コーディネーター)が務め、当院職員もスタッフとして参加しました。
榛原医師会会館への出張研修会も5回目となります。今回は24名(内、医師14名)の方に参加していただきました。

今回は、研修用の人形と実際の診療器具を使って、救護所の診療手技(実技)に重点をおいた研修を行いました。

具体的には、気道を確保するため、のどに針を刺す「輪状甲状靭帯穿刺」と、切開する「輪状甲状靭帯切開」、
外傷などにより肺の外に溜まった空気を逃がすため、胸に針を刺す「胸腔穿刺」とチューブを入れる「胸腔ドレナージ」を
参加された医師全員が体験することにより、手技の手順を確認していただきました。

その他にも、喉頭鏡を使った気道の確保や、骨盤を固定する実技、ポータブルエコーの操作の体験や、
救護所における診療手順やトリアージ(PAT法)の復習を行ったりと、内容盛りだくさんの研修会となりました。

以前の研修会も参加された方から「1回研修を受けるだけでは身につかないことがわかった。繰り返しやることが大事」といった
ご意見もいただき、継続の重要さを共有できた研修会になったのではと思います。









2016年10月19日水曜日

平成28年度ボランティア懇談会を開催しました。

10月13日(木)に平成28年度のボランティア懇談会を開催し、ボランティア8名の方に参加していただきました。昨年度から開催しているプチ講座では、管理栄養士から栄養指導室の仕事や、病院食の紹介、普段の食事の摂り方について説明がありました。皆さん、食生活に関する関心が高く、健康と食の話題で盛り上がりました。服部病院事業管理者からは、日頃の活動に対するお礼と病院の現状報告がありました。最後に、ボランティアの皆さんから病院への要望等を聴いて閉会しました。
図書の貸し出し、雑巾縫い、裁縫作業、玄関での送迎補助、病棟での活動、折り紙作成など、日頃の活動に大変感謝しております。ありがとうございます。

◆島田市民病院でボランティア活動をしてみませんか?
ボランティア活動の紹介ページもご覧ください。


2016年10月18日火曜日

第8回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第8回が開催されました。

今回のテーマは、「乳がん検診について」。講師は当院の前島由佳診療放射線技師が務めました。

現在、日本人女性の12人に1人が乳がんになると言われています。ここ数年来著名人女性の乳がん発症事例がテレビなどで大きく報じられ、この病気への関心が高まっているところです。今回の講座では、乳がんによる死亡率を減少させるために行われている「乳がん検診」について、当院の診療放射線技師が解説しました。

日本人女性の乳がんの死亡者数は、1980年から年々増え続けており、2013年には1万3千人を超えて、1980年と比べて約3倍になっています。また、乳がんは30代から増加しはじめ 、40代後半から50代前半にピークを迎えるという統計データがあり、大腸がん、胃がん、肺がんより若い世代での発症率が高いことがわかっています。若いうちから乳がんに関心を持つことが必要と思われます。

また、他の国の乳がん発生数と死亡者数の推移を見ると、アメリカやイギリスにおいても日本と同様に発生数は上がっているものの、死亡者数は日本と異なり下がっているといいます。この違いは、乳がん検診の受診率の違いにあるようです。アメリカでは50%、イギリスでは70%に達する受診率が、日本においては、20%に満たないとの報告があるそうで、この乳がん検診の受診率が上がれば、日本でも乳がんによる死亡率が減ってくるのではないかと言われています。

乳がん検診には、視触診、超音波検査、マンモグラフィーがあります。それぞに、長所と短所がありますが、マンモグラフィーは、40歳~74歳を対象とした調査で、死亡率を減少させる効果が証明されているとのこと。乳がん初期(しこりが2cm以下)の状態であれば、10年生存率が90%との報告もあるため、定期的に乳がん検診を受けることが一番です。

講演では、更に、自己検診のやり方についての説明がありました。日頃からのチェックで初期のしこりを発見することもあります。他人事とは、思わないで、ぜひ乳がん検診を受けてください。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、11月8日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。











2016年10月11日火曜日

第7回市民ふれあい講座を開催しました。

外来の診察待ちをされている患者さんを対象に、市民病院スタッフが医療関連情報を提供する「市民ふれあい講座」の第7回が開催されました。

今回のテーマは、「知っておこう。オムツのあて方、えらび方」。講師は当院の皮膚・排泄ケア認定看護師の山本主任看護師が務めました。

皆さんが悩んでおられる大人用オムツの漏れ・蒸れ・匂い・かぶれなどの対処方法、中々相談しにくい事かもしれません。今回の講座は、そんな悩みに丁寧にわかり易く解説します。

なぜオムツから漏れるのか?ご使用者側の問題としては、お体の状況、体形、排泄の量などが考えられます。しかし、これらの問題は、オムツの形状、吸収力、吸収スピードを理解し、漏れ防止機能を適切に使用すれば、多くの場合、改善することができると講師は話し始めました。

安価との理由だけで吸収力が低いオムツを購入してしまうケースがありますが、排尿量が多い場合には漏れてしまうため、結果的に何枚も重ねて使用することになってしまい、コスト的にも労力的にもメリットがありません。また、ご使用者も不快な状況が続くため、何一つ良いことはありません。

このような場合には、やはり吸収力が高いオムツを購入して欲しいとのこと。オムツ1枚の単価は上がりますが、何枚も重ねる必要がなく、トータルでは同程度のコストになり、ご使用者も履き心地が良いとの説明がありました。

また、オムツには種類があり、歩くことができる人は、パンツ式、歩くことができない人は、テープ式、夜間ぐっすり眠りたい人は、吸収量の多いパッドを選んで欲しいとのこと。

講演では、更に、テープ式オムツの適切なあて方の実演がありました。普段、中々聞きづらい事ですが、一つひとつ丁寧に基本的なポイントの解説があり(下図をご参照ください)、直ぐに実践できる講座となりました。

「市民ふれあい講座」は、毎月2回~3回、火曜日に開催します。
次回は、10月18日(火)の午前10時頃からの開催となります。ご来院の際には、ぜひご参加ください。